
カスタードが分離する原因は“温度と混ぜ方”だよ!
【この記事のまとめから】
- 分離の原因は 高温 と 混ぜムラ。
- とろみがついたら手を止めずに混ぜ続けることが大事。
- 牛乳は 少しずつ加えて温度差をなくす。
- 分離したら弱火で混ぜ直すか、火から下ろしてホイッパーで混ぜる。
- 完全に固まった場合はパンケーキなどにアレンジが◎。
カスタードが分離する主な原因は「高温加熱」と「混ぜ不足」
カスタードクリームがボソボソになったり、ダマだらけになってしまう一番の原因は、
高すぎる温度 と 混ぜムラ(混ぜ不足) です。
温度が高すぎて卵が固まってしまう
カスタードのとろみのもとは「卵」。
卵はおよそ80℃前後で一気に固まりやすくなります。
強すぎる火加減で一気に温度が上がると、
- 鍋底だけ先に高温になる
- 卵に急に火が入る
- ところどころ炒り卵のように固まる
という状態になり、結果として「分離したカスタード」になってしまいます。
特に底が薄い鍋や、火力の強いガスコンロ・IHは、想像以上に早く温度が上がるので要注意です。
砂糖と卵の混ぜムラで一部だけ固まる
もうひとつの大きな原因が 混ぜ不足 です。
- 砂糖と卵の混ぜ不足のまま加熱している
- 牛乳がしっかり混ざる前に強火で加熱している
こういった状態だと、混ざっていない卵に火が入ってしまい、そこからボソボソ・ダマが広がっていきます。
カスタード作りのスタートで、
- まず卵と砂糖をよく混ぜる
- 砂糖のシャリシャリ感がほぼなくなるまで溶かす
このひと手間が、分離を防ぐ大きなポイントになります。
なめらかに仕上げるための温度と混ぜ方のコツ
カスタードは「材料の配合」も大事ですが、
それ以上に 火加減と混ぜ方 が仕上がりを左右します。
中火〜弱火で「とろみがつく直前」を狙う
まずは火加減。
基本は 中火〜弱火 をキープするのがおすすめです。
- 砂糖と卵をしっかり混ぜる
- 牛乳・粉類を加えてよく混ぜる
- 中火くらいで熱しながら、とにかく混ぜ続ける
ここで大事なのは、
とろみがついてきたら、のんびり混ぜるのはNG!
とろみがつき始めるタイミングは、
卵に一気に火が入りやすく、最も分離しやすい瞬間です。
- 鍋底を絶えずヘラでこするように動かす
- 角やフチに生地を残さないように混ぜる
- 手を止めず、リズムよく混ぜ続ける
高温を避け、しっかり混ぜることで、
- 焦げ付き防止
- 卵だけ固まるのを防ぐ
- なめらかなとろみをキープ
といったメリットがあります。
牛乳を加えるときは温度差に注意(必ず少しずつ)
牛乳を加えるときの 温度差 も分離の原因になります。
- 冷たい卵液
- 熱々の牛乳
この2つを一気に合わせると、
- 卵に急に火が入る
- 部分的に固まってダマになる
という状態になりやすいです。
なので、
- 温めた牛乳は 2〜3回に分けて、少しずつ加える
- その都度しっかり混ぜて、卵液となじませる
この流れを守ることで、温度差がやわらぎ、分離しにくくなります。
もし分離してしまったら…簡単な復活方法
それでも、うっかり目を離してしまったり、
とろみのタイミングを逃して分離してしまうこともありますよね。
そんなときに試してほしい、簡単なリカバリー方法をお伝えします。
弱火で混ぜ直す or 一度火から下ろしてホイッパーで混ぜる
卵が「完全に固まりきる前」の段階なら、まだチャンスがあります。
- いったん火を弱火にする
- もしくは一度火から下ろす
- ホイッパーで手早くしっかり混ぜる
このようにして全体を均一に混ぜると、
つぶつぶしていた部分がなじみ、なめらかに近づくことがあります。
「少しダマっぽいかな?」くらいの軽い分離なら、
この方法でかなり状態が整うことが多いです。
どうしても戻らない時は「生クリーム or 牛乳」を少量加える
分離が進んでしまった場合は、
生クリームや牛乳を少量加える のもひとつの手です。
- 生クリームや牛乳を少しずつ加えながら、ホイッパーでよく混ぜる
- 固まっていた部分がゆるみ、全体になじむことがある
水分と脂肪分を足してあげるイメージで、
粒だった部分をなだらかにしていくイメージです。
ただし、状態によっては完全にはなめらかに戻らないこともあります。
完全に分離した場合はアレンジ or 諦めるのが無難
卵がしっかり固まって、
全体がボソボソ・ポロポロになってしまった状態は、
残念ながら元のカスタードに戻すのはほぼ不可能です。
その場合は、
- 薄力粉やホットケーキミックスを加えてパンケーキにする
- 焼き菓子の生地に混ぜてしまう
など、別のお菓子にアレンジしてしまう のがおすすめです。
無理に元のカスタードに戻そうとするより、
“別のおやつに変身させる” と気持ちもラクになりますよ。
まとめ:温度と混ぜ方を意識すれば、カスタードは失敗しにくくなる

滑らかなカスタードを炊く要点を抑えれば完璧!
カスタードの分離は、
- 火が強すぎた
- ゆっくり混ぜてしまった
- 温度差を意識せずに牛乳を一気に加えた
といった、ちょっとしたポイントの積み重ねで起こります。
逆にいえば、
- 最初に卵と砂糖をよく混ぜる
- 中火〜弱火で、特にとろみがついてからは手を止めず混ぜ続ける
- 牛乳は少しずつ加えて温度差をなくす
この3つを意識するだけで、
なめらかなカスタードにぐっと近づくことができます。
失敗してしまったときも、完全に固まっていなければリカバリーのチャンスはあります。
それでもダメなら、パンケーキなどにおいしくリメイクしてあげてくださいね🍽️✨



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